◇日本女性はもっと美しくなれる

わたしは、これまで、ベストセラー『あぶない化粧品』(前著)を筆頭に、数多くの化粧品批判の本を書いてきました。しかし、けっして化粧そのものを否定したことは、一度もありません。

それどころか、女性はもっとお洒落をすべきだと考えています。日本女性は、もっと美しくなる努力をすべきだと考えています。そうすれば、日本女性たちは、さらに美しく輝くことでしょう。

その意味で、化粧も上手にしてほしいのです。

さて――。

化粧品には、二通りあることは、ご存じですね。「メイク・アップ化粧品」と「基礎化粧品」です。メイク・アップとは、文字どおり、美しさをアップ(向上)させるものです。

◇基礎化粧品はサヨナラしましょう

しかし、「基礎化粧品」とは、いったい何でしょう。これは、別名、“スキン・ケア”と呼ばれます。それは、前回で“スキン・ダメージ”にしかならない、と解説しました。なるほど、クリームなど一時的に塗ってみると、肌はしっとりします。

それは、配合されている水分が、一時的に肌に吸収されたからです。しかし、洗顔後、

この“お手入れ”を毎日行っていると、どうなるでしょう?毎日、人工のアブラ分を外から補給し続けていると、皮脂腺の原料となる天然のアブラ(皮脂)の分泌が衰えてきます。つまり、皮脂腺の機能が低下します

すると、洗顔後、なにもつけなくでいると、パリパリに肌がつっぱってきます。さらに、粉を吹いてきます。典型的な肌荒れ症状です。それこそ、田代実教授(大阪大学皮膚科部長)が指摘した累積性皮膚炎です。

◇お顔ベッタリ・ファンデもやめる

だから、まず、健やかな肌を維持したかったら、毎日の“お手入れ”つまり“スキンケア”は避けることです。鏡台は、メイク化粧品のみにすることです。それこそ、ほんらいの化粧品なのですから……。

そして、わたしは、顔全体に塗るファンデは、おすすめしません。

そもそもフアンデーションとは、クリームや乳液に色素を配合したものです。だから、それを顔全体にのばすと、それは、基礎化粧品を塗ったのと同じです。すると、基礎化粧品の“スキンダメージ”と同じ害をお肌に与えてしまいます。

だから、わたしがおすすめするのは、ポイント・メイクです。唇紅、アイシャドー、アイライナー、頬紅……などで、ポイントを強調します。

これなら、皮ふに触れる部分も小さく、ほとんど化粧品トラブルとは無縁で、メイクを楽しめます。

◇知るほど怖い!化粧品原料の毒性

化粧品の成分表示は、薬事法が管轄しています。

原則として、配合されている成分は、多い順番に表示する義務が課せられています。

注意すべき成分を、あげておきます。これらは、一般化粧品やシャンプーなどに、多用されています。

  • タール系色素‥(アゾ色素‥黄色4号、203号、403号、緑色201号、キサンチン色素‥赤色213号、他)

    タール系色素の多くのものに(染色体の)変異原性、発ガン性が確認されています。なかでもアゾ色素は皮ふ吸収され、アレルギー反応を起こします。さらに黒皮症の原因となるものもあります。キサンチン色素は、さらに、光の存在で皮ふへの刺激、発赤、発ガン性など強い毒性を示すものもあります。

  • 合成香料‥アレルギー作用を示す。アルデヒド類が変異原性を示す。多くの場合、毒性は不明。
  • オキシベンゾン(殺菌剤)‥皮ふから吸収されて急性毒性がある。少量でも、飲み込むと、むかつき、吐き気を起こす。多量では循環器系の衰弱、虚脱、呼吸促進、マヒ、けいれん、ひきつけ、口と胃腸の壊死、黄疸、呼吸困難と心臓停止による死。
  • エドト酸塩(安定剤、他)‥‥皮ふ、粘膜に刺激。ぜんそく、皮ふ発疹などアレルギー。摂取するとカルシウム欠乏症となり、血圧降下、腎臓障害を起こす。
  • イソプロピル・メチルフェノール(抗菌剤)‥発ガン性。皮ふ・粘膜を強く刺激し、はれ、ニキビ、吹き出物、じんましんど皮ふ発疹を生じる。皮ふ、粘膜を腐蝕し、皮ふの毛細管をけいれんさせ、壊疽などの強い障害、皮ふから吸収され中毒死することもある。
  • ジブチル・ヒドロキシ・トルエン(BHT‥酸化防止剤)‥発ガン性の疑い。変異原性。脱毛。体重低下。
  • 塩化ベンザルコニウム(陽イオン系界面活性剤‥抗菌剤)‥眼に入るとアレルギー性結膜炎を起こす。
  • トリエタノールアミン(乳化剤)‥合成界面活性剤。発ガン性の報告(亜硝酸塩と反応して、発ガン性ニトロソ化合物を作る)。皮ふから吸収され、皮ふ、粘膜、目を刺激。(9)ポリエチレン・グリコール(発ガン性の報告。発ガン性促進作用。皮ふ毒性は弱い。飲み込むと肝臓、腎臓障害。

―以上。
(参考文献‥『化粧品毒性テーブル』西岡一教授(同志社大)監修クレス生活科学部)

◇天然系を選びましょう

化粧品の原材料は、こんなものではありません。その毒性の強さに、あなたは絶句のはずです。これらを、お肌に塗る。すると皮ふから体内に侵入して『経皮毒』として、あなたに作用します。

まず、原材料表示を見て、できるだけ化学原料の少ないものを選びましょう。天然系の原料なら、安全性は増します。そして、口紅などは、食事の前にぬぐって落とします。

そうしないと、発ガン性タール色素を“食べて”しまうからです。ポイント・メイクでも、帰宅したらせっけん洗顔で、さっぱり落としましょう。これだけで、化粧品のダメージは、格段に減らすことができます。

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