天然の歴史は紀元前に始まりました。
古代エジプトや平安時代の日本で、肌の手入れや彩る化粧のために用いたのは天然の素材。
この長い歴史の中で、良いものだけが引き継がれてきたから、やさしさは折り紙付きです。
石油系界面活性剤
現代の洗剤やスキンケア商品などに配合されている合成界面活性剤は、油分と水分を結びつける優れた性質を持ち、洗浄作用、殺菌・除菌作用など幅広い性能を持ち合せています。しかし、その中には刺激が強いものや、環境や身体への影響が懸念されるものも存在するのです。
具体的にどのような影響が?
生活排水に含まれる石油系合成界面活性剤は、微生物による分解がされにくいため、川や海の水質汚染の大きな原因といわれています。
これらの物質が河川に流れ込むと、魚の呼吸を妨げたり、微生物に悪影響を及ぼします。さらに、赤潮の原因となり、対応できない生物は死滅することも…。
人への影響としては、必要以上にタンパク質が分解されたり、肌を守っている皮膚の常在菌が減少し、肌荒れを引き起こす場合も。また、さまざまな病気の遠因となる可能性も考えられます。
天然由来の界面活性剤
界面活性剤には石油系合成界面活性剤と天然由来の界面活性剤があります。
石油系は読んで字の如く、石油由来の原料などを合成することで人工的につくりだした物。一方、天然由来の界面活性剤はヤシ油やパーム核油などの植物を原料としており、使用後は生分解されて環境中に留まりにくいという有難い自然の産物です。これらの違いを認識し環境に配慮した選択を心がけることが大切です。